■学校データ
創立:1876年
・公立十七番小学校太郎丸校附属法末校として開校。同年、原村本校附属法末校と改称。
・1882年に初等科法末校と改称。
・1890年に法末村立法末尋常小学校と改称し独立。
・1910年に町村合併により上小国村立法末尋常小学校と改称。
・1947年に上小国村立法末小学校と改称。
・1956年に町村合併により、小国町立法末小学校と改称。
・1970年に新校舎落成。
閉校:1988年
コメント:
閉校後は地元集落で運営する体験活動施設「法末自然の家やまびこ」として運営されていた。2019年4月から施設老朽化と耐震補強不足のため宿泊の受付ができなくなった、とホームページに書かれていた。なお日帰りでの利用はできるとのこと。1階が教室棟で宿泊部屋や食堂に改装され、、2階は体育館そのままという構造になっているようだ。
グラウンドの隅に門柱が横たわったようなものがあり、それが閉校記念碑となっていた。というかこれ門柱だったものじゃないだろうか。読み取れる範囲では建立された日付が刻まれ、道路側は草木に覆われよくわからなかったが、「跡」という漢字が見えたので、おそらく「法末小学校跡」と書かれているのだろう。
玄関をのぞいてみると入り口には集落の観光マップが。その中には「タイムカプセル開封式」と書かれた黒板が。調べてみると2019年8月に行われたようで、創立100周年(1976年)の時に埋めたタイプカプセルを掘り起こしたイベントを行ったようだ。自分がここを訪ねたのは2020年7月なので、ほぼ1年前である。
廃校後は体験施設の拠点として整備されたり、それを集落挙げて運営するなど、法末集落にとっては非常に思い入れの強い場所であることが分かった。
(1976年の空中写真。中央にあるのが法末小学校。出典:国土地理院)