学舎の記憶|廃校を旅するブログ|

誰しもが記憶に残している「まなびや」の形、歴史を記します

飯山市立秋津小学校立石分校

■学校データ

創立:1886年

・立石派出所として開校。堀越・柳久保・南善寺の各集落に校舎を新築し、1か月交代で授業を行う。同年11月に立石簡易小学校となる。

・1889年に秋津尋常小学校立石分教場と改称。

・1941年に秋津村立秋国民学校立石分教場と改称。

・1947年に秋津村立秋津小学校立石分校と改称。

・1954年に町村合併により飯山市立秋津小学校立石分校と改称。

・1957年に新校舎竣工。

・1966年にプール竣工。

・1971年に校区の柳久保集落が集団移転。

閉校:1980年

コメント:

コチラも有名な物件ではあるが、学校へのアクセス路は完全に藪に埋もれ、車などでたどり着くことは不可能な場所にある。そのため、近くを通る林道に車を止めて地図を頼りに歩いてみた。

というか藪漕ぎ。だってすでに道がない。それもそのはず、学校があるのは集落と集落の間で、近くに民家が一軒もない。民家があれば元住民などが畑や田んぼ作業などで来ることもあるのだが、それもないため閉校から40年近く経ち、道は完全に自然に帰ったということになる。

しかしながら獣道だか本来の道だかよくわからない筋を通って下ること10分。遠目に立石分校を見つけることができた。が、そこまで。それから先の道が完全に行方不明になってしまった。直線距離で50メートルくらいだろうか。これ以上の散策は無理と判断し、引き上げた。

初秋なので熊の遭遇の可能性もあったので、次は春先か冬入る直前に向かうことにしよう。それまでに立石分校残っているかな・・・遠目から見てもだいぶ建物が歪んでいるように見える。

閉校時は全校児童2名で、いずれも6年生だったそうだ。そのためその子たちの卒業をもって自然と閉校となったとのこと。ちなみに「立石」という集落は存在せず、校区は堀越と柳久保、南善寺の3集落で、いずれも廃村となっている。

(1976年の空中写真。赤い○印が秋津小学校立石分校。左上が堀越集落、右下が柳久保集落。出典:国土地理院

 


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